○POLITICS○

◇惑星国家統制度◇

惑星国家統制度プラネット・ナショナリズム

A.O.G.世界 では、惑星そのものを一つの「国家」とし、マクロ的なものとして取り扱っている。各国の内政事情については、それぞれの分野に対応した「代表者」が管理し、システムを運営する方針を取っている。惑星国家間の格差を是正したり、外交問題の調停などを行うのが、宇宙国連機関たるISGの役目である。


◇代表者◇

各国家に用意されている行政の執行者。軍事、外交、法律など、それぞれの分野ごとに対応可能な代表者を設置し、星内の行政格差を無くし、行政システムを円滑に進めることを目的としている。また、ISGのカンファレンスにおいて、国星首脳ナショナルスターを補佐する役割として参加することもある。


◇領区細分/カテゴライズ◇

多くの惑星国家が採用している、星内を幾つかの「領区」に分ける行政細分化システム。星内を一括りに統治するには流石に無理があるため、それぞれの領区にある程度の自治権を認め、該当する領区住民の声をより多く反映させるのが目的である。また、領区間でミクロ的な外交を推し進めることで、星内で物資の流通が行われ、全体に行き届くというメリットも期待できる。


◇国星首脳/ナショナルスター◇

惑星国家の最高権力者。マクロ的外交の主役でもある国星首脳ナショナルスターは、代表者達の補佐を受けつつ星内全体を見渡し、適切な外交方針を決めていくという重要な役割を果たさなければならない。任期、選出方法などは、各国家ごとによって異なる。


○ITEM○

◇能力解錠/リジェクトキー◇

ABSOLUTEの能力を管理するために作られたアイテム、それが能力解錠リジェクトキーである。鍵上部のボタンを押すことで能力の「解放」を行う。持ち主の微弱な電気を感知することでボタンのロックが解除される仕組みで、第三者の勝手な使用を阻止する役割を果たしている。また、正規品は解錠すると自動的に量子分解し、施錠時に元の形状に戻る。鍵の発行は国際宇宙法で義務付けられている。鍵には登録番号シリアルナンバーが設定され、番号の無い鍵を所有していると逮捕される可能性もある。


◇スマートリング◇

ケータイとして流通している腕時計型デバイス。紙より少し厚い程度の薄さで、それでいて高性能かつ防水仕様。装着者の電気信号を感知し、直接触れなくてもホログラムパネルを展開したり、通話することができる。ホログラムパネルは眼球にAPの膜を張り、装着者あるいは指定した人物だけが見えるようになっている。通話機能は、APによって内包された振動を直接鼓膜へ運び込み、音を伝達させる仕組みである。


○SETTINGS○

◇うちゅうじん◇

グライマル太陽系内には「ムルムル星」という小惑星が存在する。ムルムルが言っているだけあってふざけた名前の天体だが、なんと実際に存在する。ここには様々な体色と、先端の丸い場所が光るアンテナを持った「うちゅうじん」という可愛らしい生き物が数多く棲息しており、基本的に「むっ」という独特の鳴き声を発するが、中には人語を喋れる個体もいる。但し、一度泣かせると泣き止むまでに莫大な時間を要し、しかも結構うるさい。実はこの「うちゅうじん」こそが、現在のABSOLUTEの起源である……というのはムルムルが発信したガセネタで、これにまんまと騙されたブラッドは、以降ムルムルなどのうちゅうじんをボコボコにして泣かせては楽しむようになっている。まさに可愛さ余って憎さ百倍である。



◇スペースターミナル◇

国際宇宙空港ターミナル。旅客が宇宙飛行船に乗降する際に必要な手続きや待ち合わせを行う場所であり、テラフォーミングが進んでいる惑星ほどターミナルも数多く点在している。利用者を退屈させないよう、また、ターミナル内で沢山消費してくれるよう、売店やレストラン、ラウンジ、場所によってはバー、プール、ジム、エステティックサロンなどが備わっている。テロリストの脅威や不意に襲いかかる原生モンスターに対抗するべく、強力な機獣を配備しているターミナルも年々増加している。


◇惑星門/ワープゲート◇

惑星間の移動は、基本的には宇宙飛行船を使って行われる。惑星から惑星へと移動するには莫大な時間を要するため、惑星門ワープゲートという巨大なリング状の特殊瞬間移動装置を利用し、瞬時に目的地へとワープさせることが主流となっている。惑星門ワープゲートは宇宙の各所に設置されており、惑星案内管理局が一手に管理していることでも知られる。


◇VRA◇

(VRA=Virtual Reality Alpha)

天才科学者ドクター・アノニマスが開発した超高度仮想現実実体化技術。VR空間で形成した事物をそのまま現実世界にアウトプットするため、実際には有り得ない事物でも顕現させることが可能である。アウトプットしたVRAは質量と実体を持ち、実際に触れることができる。一度出力したVRAは一定以上のダメージを受けるか、出力コアが破壊されるもしくは停止するまで存在し続ける。


◇擬人種/アルタノイド◇

A.O.G.世界には、モンスターの特性と人並みの知性を兼ね備えた「擬人種」なるものが存在する。彼等は人間に類似した外見と、人語を話せる程の知性を有している。また、ごく稀にABSOLUTEとして覚醒する個体も現れる。聖獣種とのハーフは、人間と聖獣種系擬人種との間に生まれることで発生する。

 

《主な擬人種》

➠「地竜系グランドラン

ドラゴン系の擬人種で、陸上で生活するタイプの種族。全体的に血気盛んで、強力な火炎ブレスで敵対者を焼き尽くす。その反面、物事の受け入れが早く、人間との共存にも割と肯定的である。

➠「水精系アクエリアン

クリオネ系の擬人種で、水中で生活する種族。蒼色の透明な体と、体内で発光する器官を持ち、少年少女の姿をしていることが多い。頭脳が極めて優れており、海底などに独自の都市を設けて暮らしている。

➠「魚介系フィッシャー

水精系と共存していることが多い擬人種で、その名の通り、さながら魚人のような姿をしている。体色は様々だが、性別毎の肉付きは人間のそれに近い。魚人らしく泳ぐのが得意。

➠「獣人系ビーステッド

哺乳類系の擬人種で、大小問わず様々な個体が存在し、大半の擬人種がこのカテゴリに属している。各惑星の至る場所で生活しており、中には人間と共に生活する個体もいる。