《クロスペリア太陽系》

処理惑星ディスカリカ

荒みに荒んだ環境でとても人が住めそうにない惑星。それ故に、惑星全体が一つの「ゴミ捨て場」として機能しており、ここには全宇宙から寄せられてきた沢山のゴミが集まってくる。予算の都合上フルオートメーション化は無理だとされている上、深刻な人手不足に陥っているため、各惑星の刑務所から囚人を引っ張り出し、ゴミ処理の作業を強制労働として一任している。囚人の作業について賛否両論が激しく分かれているが、罪を犯せば刑務所より酷い場所に送られるとして、犯罪件数が年々減少しつつあるとのこと。当然ながら原生モンスターも存在し、劣悪な環境下で独特な進化や変異を遂げたモンスターが多く、取り分け人体に有毒な成分を放つものが多い。


湿潤惑星フォスキア

全体的に湿度が非常に高い惑星。一年を通して雨の日が多いものの、同様の環境を有する惑星ジュビアよりも降水量は少なく、時たま晴れる日もある。また、季節によって環境が大きく異なるのが特徴で、夏は雨が降り注いで蒸し暑く、逆に冬は雪が積もりに積もって雪国のような場所になる。地表の大半が湿地となっているため、人々は基本的にドーム状のコロニーを築いて暮らしており、人工的に造り上げた足場や道路などは、地面と間隔を開けることによって水が流れるようにし、洪水を防ぐという工夫が成されている。主に水属性の原生モンスターが多く、渓谷地帯や沼地に棲息している。


機械惑星エピドシス

機械工学が盛んである惑星。世に出された機獣や機械人間の大半がこの惑星で開発されており、宇宙の工場という異名で呼ばれることもある。また、人体のサイボーグ化が発展したのも、この惑星の優れた機械技術があってこそのことであり、多くの人々がサイボーグ化を施していることでも有名。サイボーグのメッカと呼ばれるだけあって他にはない技術や義体が揃っており、サイボーグ化のためだけに遠い惑星からやって来る来訪者が後を絶たない。星内は二つのエリアに分けられており、人々が住まう街が位置する居住区と、一般人の立ち入りは不可能で工場などを集約した製作区がある。


悪徳惑星ギャングスタ

マフィアやギャングなどといった犯罪組織が支配する惑星。開発時に偶然にも世界各地から多くの無法者が流れ着いたことで、警察機関すらも介入することができなくなる程まで勢力が拡大し、現在では有力な無法者が惑星のルールを形成するまでに至った。法を知らない犯罪者だらけの惑星であるがゆえに秩序は無く、強き者が弱き者を喰って生き残るという弱肉強食の世界。一度でも足を踏み入れれば脱出することは不可能に等しく、一生をこの混沌とした惑星の中で過ごしていくしかなくなる。エリア毎によって支配する組織が予め決められていたはずだが、現在、惑星全土を巡って壮絶な抗争が繰り広げられている。


《エーゲルツ太陽系》

華風惑星アーシュラ

中華系の街並みや文化が特徴的な惑星。百以上の民族を皇帝が治めている多民族国家で、その中で最も力のあるロン族とフー族の二大民族が次期皇位を巡って争い続けている。言語は漢字が用いられており、アーシュラ出身の人間は常用語を片言で喋る者が多い。首都のシンは三層構造となっており、上層から順に富裕層の住む一界イージェ、中流層の住む二界アージェ、下流層の住む三界サンジェで構成されている。一界イージェ二界アージェの治安は安定しているが、前述の二大民族が相手の民族を潰すべく凶悪なマフィア組織を仕向けており、三界サンジェで激しい抗争が展開されているのが社会問題となっている。


電脳惑星ニューロ

機械人間ヒューマノイドの発祥の地として有名な惑星。機械人間ヒューマノイドだけでなく人工知能にも人権が認められており、人工の約四割を機械人間ヒューマノイドとAIが占めている。首都ポリゴリウムは「人工知能の街」として知られ、街の至る所に機械人間ヒューマノイドや、立体ホログラムの身体を得たAIが存在する。また、道路や橋などに実体化ホログラムを多用している。惑星ニューロの人工生命体は人類との共存を受け入れており、反対派はごく僅かであるものの、反対派の中で危険視されている「過激派」が徐々に力を増してきているのが問題となっている。


放棄惑星ロスタ

かつて政府が開発を進めていたが、未確認の原生モンスターの脅威やコストなどの問題に対処しきれず、開発を中断してそのまま放棄された惑星。極夜で地表全体が岩場や砂漠となっており、更には未知のレベル5モンスターが多数棲息し、とても人間が適応できる環境ではない。首都を予定して建設されていた大規模なコロニーは中途半端なまま残されており、無人と化した現在は凶悪なモンスターの巣窟と化している。更に最近では、ツイステッドと呼ばれる未知のモンスターの大量発生や、以前までコロニー内で作業していた者が惨たらしい姿に変異したものを目撃したとの報告も入ってきている。


《レイヨーン太陽系》

研究惑星エイス

様々な分野で活躍する研究者達が集中している惑星。惑星内の施設の殆どが研究所や実験場などであり、特殊な薬品やパーツを扱っている売店の数も多い。惑星内は大きく分けて二つの区域で分けられており、誰でも訪れる事が出来る「居住区域」と、関係者以外の立ち入りを禁止している「研究区域」がある。また二つの区域はゲートで仕切られていて、研究区域へ入るには専用の身分証明書が必要となる。例外として首都リードルートは全域が研究区域となっているため、一般人が立ち入ることは基本的に不可能。また、首都リードルートには大手機獣製作企業「マルクス機獣製作所」の本部がある。


洋風惑星レト

洋風のレトロな街並みが特徴的な惑星。古風な建築様式が好まれており、彫刻を施した石造建築が数多く立ち並ぶ。商店街の賑わいからも見て取れるように、工業や商業の発展が目覚ましいが、自惑星で採れる資源は少ない。首都セイーヌの中心にある凱旋門は待ち合わせスポットや観光地として有名な場所である。一方で軍事面に力を注いでおり、強力な軍隊や機獣を保持している他、年に一度ファクトリーとの合同訓練も行っている。


遊興惑星ユピート

惑星全体が娯楽施設とも言える惑星。遊戯用の設備が整い、現実を離れた楽しい夢に浸れるという事で「夢の星」の異名を取る。中でも遊園地「ユートピア・パーク」は別格で、ホログラムを駆使した華やかなパレードや、観覧車にコースターといった乗り物、そして生き物との触れ合いの場や巨大フィールドアスレチックなども用意されており、老若男女問わず何度通っても飽きない場所として有名。ハードボマー兄妹の出身地である首都ベガスラの主要産業はカジノであり、ホテルの殆どにカジノが併設されている。中でもベガス・ハードボマーが経営するホテル付カジノ「ヘブン・オア・ヘル」は非常に有名。


《カラーズ太陽系》

要塞惑星フォルトレス

全体的に軍地面に特化した惑星。この星では武器や兵器を開発する施設や、各惑星の軍隊の訓練所などが数多く設けられている上、惑星全体が一つの「要塞」として機能しており、テロリストやモンスターなどの襲来に備えて多種多様な兵器が仕込まれている。当然ながら一般人の立ち入りは固く禁じられているが、ごく僅かに一般人の往来及び居住が許可されているエリアも存在する。また、惑星フォルトレスが保有する特殊精鋭部隊「COF」は世界最強の部隊として知られ、テロや凶悪犯罪の鎮圧のため各惑星に派遣される事も多い。惑星フォルトレスで独自に開発された機獣も数多く存在する。


興行惑星スポーティア

スポーツを専門的に取り扱った惑星。サッカーや野球などといったメジャーなスポーツだけでなく、アストロードのような新興スポーツにも対応している。競技場やスタジアムといったスポーツ施設が数多く設けられているだけではなく、選手用の寮やスポーツ用具専門店なども充実している。一般人が立ち入る機会はスポーツ観戦が多数を占めるが、中には惑星スポーティアにしかない店舗のためわざわざ足を運んだりする者もいる。年に一度、著名なアスリート達と共にスポーツを楽しめる一大イベントが催され、毎年多くの人々で賑わっている。


途上惑星ディベロン

テラフォーミングの最中である惑星。地表全体が荒涼としており、緑という緑が一切無い。そのため、テラフォーミングの一環として草木を生やして自然豊かにするというプロジェクトが始まり、少しずつではあるものの、着実に緑が増えてきている。また、地下は広大な空洞となっており、そこでは地上と全く異なるモンスターの生態系が展開されているため、地下の環境についてもかなり注目されている。S.D.C.社やテラフォーマー社など多くの宇宙開発企業が提携して開発と緑化を進めており、星内には各企業の設備が置かれている。


四対惑星クアトローツ

東西南北で環境が全く異なる惑星。大きく分けて北方の雪原エリア、東方の海洋エリア、西方の砂漠エリア、南方の火山エリアの四つが存在し、それぞれの環境の境界線がハッキリしているという非常に珍しい惑星でもある。エリア毎に棲息するモンスターの種類が異なるだけでなく、本来ならば有り得ない環境に来たことで独特な進化を遂げたモンスターも存在し、他では決して見られない生態系が展開されている。以前は惑星クアトローツのテラフォーミングも計画されていたが、環境が極端に異なる上、特異な生態系を崩したくないという理由もあって、結果的に元の環境を維持することとなった。


玩具惑星ペフニディ

玩具を専門的に取り扱っているという一風変わった惑星。街や道路など、惑星全体が玩具の世界を模した光景となっており、まるでおとぎ話の世界の中に来たような感覚を覚えてしまうほど。この惑星では世界中に出回っている玩具を製造しており、各々の玩具メーカーの本社や工場が数多く存在するのが特徴。更には、玩具を模した機獣なども開発しており、何から何まで玩具一色という不思議な場所である。首都ジョカットイオにある遊園地「ギャラクシーランド」は、惑星ユピートにも匹敵する程の規模と集客数、そしてキャラクターのアクの強さを誇ることで有名。


炎熱惑星ラファガ

全体に可燃性物質が充満している惑星。そのため、ごく僅かな火花から連鎖的な大爆発を引き起こしてしまうこともあり、かなり危険な場所である。地表は常に灼熱の火炎もしくは溶岩で覆い尽くされており、言うまでも無いが人間の居住はまず無理である。気温も異常に高く、耐熱スーツ無しで外を出歩くのは自殺行為に等しい。惑星ラファガの可燃性物質は大きく分けて二つあり、大気中に漂っているガスと、地中に埋まっている固形物体が存在する。それに加えて、その可燃性物質を食べて生きるモンスターが棲息しているとの報告もある。


《アンフィニ太陽系》

暗黒惑星テネブライ

全体的に漆黒の濃霧に覆われている惑星。地表に穿たれた穴から多量の黒い霧が吹き出ており、それが惑星全域を覆い尽しているため日光は殆ど通らず、星全体が暗黒に包まれているかのように見えるのが特徴。肉眼では一メートル先はおろか足元すらろくに見れず、地形もそこまで良くないので丸腰で出歩くのはかなり危険である。黒い霧そのものは人体にとって有害ではなく、可能性は低いものの人類の居住も可能ではある。星内には全身が真っ黒に染まったモンスターが多数棲息しており、暗黒の中でも普通に活動できる特殊な目を有している。


博物惑星ミュゼ

ありとあらゆるジャンルの「資料」を一ヶ所に集約した惑星。博物館や図書館など、数多くの「資料」を取り扱っており、地球崩壊以前に残されていた貴重な遺産から、知る人ぞ知るマニアックなものまで、何もかもが揃っていると言っても過言ではない程の情報量を有している。また、モンスターや機獣などを専門的に取り扱った施設も存在し、世界各地から集められたモンスターや機獣などを実際に見ることができる。基本的に星内にある「資料」はいずれも一般公開されているが、中には極秘の「資料」を専門的に取り扱う機関があるという噂も立っている。


特撮惑星ヘリウッド

映画やドラマなどの撮影のために用いられることが多い惑星。ここには様々なジャンルの撮影現場が設けられており、殆どのテレビドラマや映画などの撮影現場として惑星ヘリウッドの名が挙げられる。東西南北で取り扱うジャンルが異なり、アクション専門の北区、テレビドラマ専門の東区、ホラー及びバラエティ専門の南区、歴史専門の西区があり、各エリアには舞台道具倉庫や楽屋などの設備が充実している。また、中央区には一般人でも立ち入れるミュージアムやテーマパークがあり、大人も子供も楽しめる場所となっている。


夜想惑星ルナノクス

常夜でありながら豊かな自然に恵まれているという特異な環境を持った惑星。太陽光が充分に行き届いてなくても生育する植物が大半を占めており、惑星ルナノクスの特殊な環境でしか育たない植物も多い。テラフォーミングもある程度進んでおり、住居やホテルなども存在し、幻想的な夜の森林を見て回るツアーが催されることもある。この惑星には発光能力を有した聖獣種が数多く棲息しており、天に輝く星空と森を彩る光の組み合わせがとても幻想的で美しいことで知られる。但し、森の中にも強力なモンスターが潜んでいることもあるので油断はできない。


寒冷惑星ダイアスト

全体的に分厚い氷河で覆われている冷たい惑星。惑星セロスを上回る程の寒さであり、防寒対策を怠ると凍死してしまう恐れがある。かつて惑星ダイアストを襲った極大寒波によって、今も氷付けのまま残された太古のモンスターが数多く存在し、解凍すれば大きな研究成果が得られる可能性があるとして注目されている。それだけではなく、長年外部から人やモンスターの来訪が殆ど無かったため、遥か昔から棲息しているであろうモンスターが現存している。現在でもごく稀に大寒波にやられることがあり、唐突な寒波を警戒しながら調査が進められている。