《エルケス太陽系》

植生惑星ヒューレー

人工的な自然を有する惑星。元々は草木が全く存在しない荒地だったが、緑化を主体にテラフォーミングが施され、現在は惑星ナチュラにも匹敵するほどの広大な自然を擁するようになった。人間の居住地もちゃんと確保されており、街は自然と科学が調和した近未来感漂う景観となっているのが特徴。惑星ヒューレーの自然環境は全て人間の手によって管理されているため、自然環境を自在に変えられる装置が置かれていることもある。自然区域の中には本物のモンスターを棲息させており、モンスターのありのままの生態を研究するための施設も数多く存在する。また、食用モンスターの繁殖及び開発という先進的な産業も実践されており、世界中から注目を集めていることでも知られる。


天光惑星ラディウス

実体化ホログラムが自然と湧き出てくるという極めて稀な環境を有する惑星。この天然で発生する実体化ホログラムは「ラディグラム」と呼ばれており、発生する原理は未だに解明されていないものの、星内に漂うAPと日光が融合して奇跡的に生まれたものだという説が有力である。星内の環境は自然豊かで長閑、強力なモンスターはそこまで棲息しておらず、小さな島が幾つも散在しているのが特徴。人々は基本的には諸島に居を構えており、最近ではラディグラムを利用した建造物も多く造り出されるようになった。また、星内に棲息する原生モンスターの多くがラディグラムを操る能力を有しており、中には身体の一部がラディグラムとなっている個体も存在する。


古代惑星ルインズ

古代遺跡が数多く残されている惑星。星そのものが貴重な歴史的遺産として取り扱われており、テラフォーミングは全面的に禁止されているという今までに無いケースである。全体的に荒涼とした大地が広がっているが、古代遺跡付近には多少の草木が生えていることから、人類とは別の種族が居を構えていたのではないかと推測されている。また、遺跡内にはトラップが数多く張り巡らされているだけでなく、強力な原生モンスターが棲み着いてしまっているため、探索が難航しているのが現状である。この惑星で文明が発生したのはいつ頃なのか、どのような種族が存在していたのかなど、まだまだ解明されていない謎が多いことでも知られる。


鎮魂惑星クレートゥム

常時夜である事から薄暗く不気味な雰囲気が漂う惑星。その特殊な環境を利用して星全体で一つの「墓地」として扱われるようになり、星内の殆どの場所に墓石が置かれているというおぞましい光景が広がっている。更には強力な原生モンスターが多数徘徊しており、墓地の不気味さと相俟ってかなり恐ろしい場所となっている。この惑星を訪れた者が相次いで行方不明になるのは、死者の魂を崇める凶悪なカルト集団「グールズ」が墓荒らしだと見なして襲撃してくるからである。グールズは惑星の半分を占拠しており、彼等のアジトへ足を踏み入れて生還できた者は誰一人としていない。そのため現在、惑星クレートゥム墓地公式管理団体「PAD」との抗争が展開されており、星内に立ち入れるのはごく僅かな人間に限られる。


《ディカート太陽系》

熔鉱惑星ブルチャーバ

地表の大半が灼熱の溶岩のようなもので覆われているという恐るべき惑星。ブルチャーバの溶岩には特殊なAPが混在しており、冷やして固めると、APによって自由自在に変化する金属「ブルチャニウム」が出来上がる。そこで、ブルチャニウムを生成する施設や、ブルチャニウムを原材料として武器を造る組織などが次々と現れ、今ではブルチャニウムを主資源に経済が回るほど発展した。人々は溶岩が流れてこない避熱区域に住み着いており、ブルチャニウムから出来た武器を用いてモンスターを追い払ったりするなど、この惑星の住人は非常に逞しいことでも知られる。


遊雪惑星エスキージ

全体的に冠雪地帯が多いことで知られる惑星。しかし、セロスやダイアストと比べると然程過酷な環境ではないため、人々が普通に居住できる場所となっている。そのため、この惑星は大規模なスキーリゾートとして繁盛し、いつでもウィンタースポーツが楽しめることから人気を集めている。その一方で、整備がまだ行き届いていない区域も残っており、そこには凶暴な原生モンスターが多数棲息しているので、指定された場所以外でのスキーは法律で禁じられている。因みに雪が不足している時は、人工的に雪を降らせて補うことがある。


洞穴惑星グロッタ

星内の至る場所に大きな洞窟が存在する惑星。地上には荒涼とした大地が広がっているものの、地下には大規模な空洞があり、その中には光源があり植物も生い茂っている。原生モンスターも基本的には地下に棲息しているものが多く、この惑星では地上と地下、双方のテラフォーミングが進められている。地下には地中の熱を吸収して光を発する鉱石が多数あり、そこから発せられる光が太陽光の代わりになっているため、中は明るく植物も生えるのだと推測されている。また、数少ない水源もテラフォーミングによって増加している。


樹林惑星ジュングラ

全体的に草木が生い茂っている惑星。このジャングルのような環境を利用したリゾートや各種施設が数多く設けられ、キャンプ場やロッジなどが多い事でも知られる。その一方で、この惑星には他では見れない珍しい生態系が存在し、外来種の流入や環境への適応などといった要素が、ジュングラに棲息するモンスター達に変化や進化を促したという説が有力である。そのため、ジュングラは観察者の間では「モンスターの宝庫」として認知されており、観察者のためにモンスター専用のサファリパークが設けられた程である。


治命惑星セラピア

生命力を活発にさせる不思議なAPが流れている惑星。セラピア全体に漂っているAPは「マナ」と呼ばれ、生命力を強化したり傷を治すなどといった効果があり、現代の医学をもってしても解明できない難病を治せる可能性があるとして注目されている。また、マナの影響を受けて自然環境は大きく変化し、美しく幻想的な植物が生い茂る夢のような光景が広がっている。その一方で、星内では寿命が縮まる謎の奇病「縮命病」が流行しており、発生源や対処法なども明らかとなっていないため、人類の居住は現時点では不可能とされている。


純空惑星ユニ・グロー

地表全体が白く染まり上がった惑星。見渡す限りの広大な白銀の平地を擁し、やや寒冷な気候もあって、雪原の直中にいるような錯覚をもたらす。更に、雨季になると表面に水が溜まって鏡のようになり、空の色を映し出して上下対象の美しい光景を生み出す。植物も僅かにだが生えており、色素が抜け落ちて真っ白になっているのが特徴。加えて原生モンスターも白い個体が多く、ユニ・グローの特異な環境に影響されたものだと考えられている。星内の自然環境が生み出す絶景を崩さぬよう、基本的にテラフォーミングは禁じられている。


《ヌーディス太陽系》

液源惑星カラコーロ

湿地帯が広がる惑星。ここでは大気中のAPを吸収して特殊な効力を得るゲル状のエネルギー資源「カラコゲル」が採掘でき、星内にはカラコゲルプラントが多数設けられている。また、プラント地帯を中心に居住区域の開発も進められており、カラコゲルの輸出によって資金を得ながら、着々と市街地を発展させている。その一方で、ジャングルが広がる未開拓領域には強力なモンスターが多く棲息し、ごく稀に市街地に侵入して被害をもたらすことがある。そのため、戦闘能力を持った観察者を雇い、モンスターによる襲撃への対策を講じている。


捕植惑星ヘルバ

極彩色の森とも呼ばれる、奇怪な生態を持つ植物達に支配された惑星。星内には強力な植物系モンスターが多数棲息しており、森の中に立ち入った生物は漏れ無く植物達の餌食にされるため、この星に赴いて生還できた者は誰一人としていない。また、極彩色の森という異名の由来は、各地にそれぞれ異なる七色の植物が縄張りを形成しているからであり、縄張りを広げるため異色の植物同士で激しい抗争が繰り広げられている。更に、各々の色毎に「統率者」となるドラゴンが棲息しているとの噂もあるが、当然、真相は不明のままである。


秘匿惑星ヨルヌイ

超高度テクノロジーによって異常なまでの発展を遂げた惑星。徹底した秘密主義を貫く謎の惑星であり、星全体を覆うテラカモフラージュによって宇宙のどこかに隠れている。そのため、外部から来た者がこの星に辿り着くのは極めて困難である。また、テラカモフラージュによる影響で、上空には常に夜の映像が投影されている。超高層ビルが立ち並ぶ摩天楼が特徴だが、ビルの形はどれも独特で、いかにして建設されたのかも一切不明。更に、住人の大半を機械人間が占めており、有機生命体は徹底的に排除される現実が隠されている。


《デスタ・トス太陽系》

黒油惑星ジャダー

星内の大半を赤黒い特殊な油の海が占めている惑星。この赤黒い油は後に「ジャダーオイル」と名付けられ、大型宇宙飛行船の燃料として用いられるようにもなり、星内の至る所にジャダーオイル精製施設が設置された。ジャダーオイルには人体にとって有毒な成分が多数含まれている上、それが大気中に蔓延しているため、防護服とガスマスクが必須となる。更に、ジャダーオイルの海の中で生きるモンスターも棲息し、文字通り危険な惑星である。前述の特異かつ危険な環境であることから、ジャダーの生態系の調査は未だに難航している。


白亜惑星アバランチェ

星内の全てが純白であるという特異な環境を擁する惑星。地表には白い砂漠に覆われており、まるで雪原を彷彿とさせる景色が広がっている。ここに棲息するモンスターもアルビノ宜しく色素が抜けていて、星内で自然発生する何らかの物質が影響を与えているのではないかと考えられている。そして、何より注目されているのが、人間以上の高度な知能を有した亜人種族「ブランクルス」の存在である。彼等は白亜の砂漠の中で生き、更にはABSOLUTEの能力を獲得した者もいるという報告もある。しかし、現時点だと情報量の少なさから、ブランクルスの詳細について不明な点が多い。


点画惑星ドットッド

地表が全て極小の立方体のブロックで構成されているという奇怪な惑星。この惑星の最大の特徴は、星内に漂う自然発生APによって、全ての物体がピクセル化した外見に変貌してしまうことである。したがって、目に見えるもの全てがドット絵として映り、遙か昔のレトロゲームを彷彿とさせる。星内の環境自体は自然豊かな場所であり、森や海、火山など、エリア毎にそれぞれ異なる特徴を有している。他にも、この星にしか棲息していない珍しいモンスターも存在する。因みに、ドットッドの大気圏から出てしまえば、少しずつ元の姿に戻るということである。


《キリス太陽系》

養蓄惑星カルガ

食糧プラントや工場など、ありとあらゆる生産機能が集約された惑星。この惑星の主な役割は「備蓄」と「養殖」であり、エリア毎に定められた品目を生産及び備蓄しているのが特徴。特に後者は食糧品をメインに取り扱っており、保存用の施設も備わっている。大半の施設はフルオートメーション化されているため、人間が立ち入る機会を挙げるとすれば、備蓄品の取り出し、または施設の警備ぐらいしかないだろう。当然ながら、この惑星へ立ち入ることを許された人や宇宙飛行船も限られており、許可が下りた船体には専用の航路データが自動的に送られる。


芸流惑星エスプレン

ファッションやミュージック、アートなど、最先端の芸術文化を積極的に取り入れていることで知られる惑星。街の景観や建物も一風変わったデザインのものが多く、分かる人には分かる、分からない人には分からない、といった感じの両極端な場所である。更に、この惑星にはなぜかオカマやニューハーフの人口が多いことでも有名で、道行く美女が実は男性だった、なんてことが日常茶飯事と化している程でもある。社会の偏見に苦しんできたオカマ達が築き上げた理想郷という説もあるが、その真偽は定かではない。美しければ何でもいい、それがこの惑星の風潮なのかもしれない。


装鋼惑星ロギスティルカ

テラフォーミングと共に大規模な改造が施されたことで、全面的に機械化した異質な惑星。つまりは地も、海も、空も、その全てが人間の手によって造り直された機械の星である。端末操作でエリア毎の天候を変えられたり、地表を変更したりすることができ、まさに人類にとっての「理想郷」とも言える場所と化している。しかし、この惑星の地下深くに隠されているのは、尋常ではない数の兵器や機獣、即ちロギスティルカの真の姿は「惑星の姿にカモフラージュした大量破壊兵器」である。そして、地下の秘密に触れた者は誰であろうと抹消される。


虹綿惑星アルクスペンナ

全体的に虹色の綿毛に覆われているという幻想的な惑星。桃色の空には虹が幾つも浮かび上がっており、果実のような甘い香りが漂い、星内には不思議な植物やモンスターが多数棲息している。地上に生えている綿毛は成長すると分離し、綿の集合体となって飛んでいくため、常に虹色の綿が宙を舞っている。近年、観光用スポットとしてテラフォーミングが進んでおり、開発が進むにつれて知名度も上がり、人の往来も少しずつ増えてきている。但し、未開拓エリアには未知のモンスターが潜んでいる可能性があるため油断はできない。


血獄惑星ケイグス

その名の通り、地表全体に血の沼地のようなものが広がっているという悍ましい惑星。厳密に言えば、血に類似した液体が星内に浸透しており、その液体は「カースブラッド」と呼ばれている。カースブラッドはモンスターを含むあらゆる生物にとって有害である上、体内に取り込ませた生物の神経や細胞を支配し、意のままに操るという恐ろしい特性を秘めている。更に、星内にはカースブラッドの蒸気が漂っており、圏内では専用の防護アーマーが必須となる。星内は高温多湿で蒸し暑く、地表は全体的に黒く土漠のようである。