《グライマル太陽系》

政府惑星ジョズ

ISG関係者や各惑星政府の建物や官邸が多く立ち並んでいる惑星。それゆえに星内の警備は厳重で、常にガードロボットが街中をパトロールしている。また、上陸には専用のパスポートが必要な所も幾つかあり、申請条件もかなり厳しい。特に首都コントロトゥルムには政界における最重要人物の豪邸が集結しており、当然セキュリティは厳重で民間人は立入禁止となっている。穏やかとは言えないが、治安は安定しておりインフラ設備や店舗も充実しているので、住めば都である。超大物スターや金持ちの豪邸も多く立ち並んでおり、マスコミのしつこい追跡も一切気にせず遊びまくることができる。


繁華惑星ノクタール

全世界の商工業や文化の中心となっている大都会惑星。超高層ビルが林立していて昼夜問わず街中が賑やかであるのが得著。首都ブライトシティを中心に、各都市にはデパートや専門店、娯楽施設などが数多く存在する。モーターショーやゲームショーだけでなく、アストロードやサッカーギャラクシーカップなどのような国際的な大会も、この惑星で開催されることが多い。各都市を往来するための主な交通手段は高速道路とリニアモーターカーの二種類。ハイウェイの両脇には、事故による転落だけでなくモンスターの侵入も防ぐための巨大な「バリケード」があり、渋滞時は「バリケード」のスクリーンに様々な映像が流れるようになっている。


海洋惑星アクライア

地表の約80%が海洋となっており、かつての「地球」に最も類似した環境を持つ稀有な惑星。水産資源が豊富なため、漁業が盛んに行われている。首都ホーリークルーは気候が穏やかで温暖なため、一年を通して過ごしやすく快適な環境。また首都にアクライアファクトリーが設立されたお陰で、どの街の情勢も平穏で、経済的にも豊かさが保たれている。大陸や島を往来するために惑星全域に海底トンネル「ブルーウェイ」が張り巡らされており、透明なチューブ状のトンネルを走ることで海中をドライブしている感覚を楽しめる。深海には高レベルの海洋モンスターが数多く棲息している。


花園惑星ヘイブル

美しい花畑と緑が広がる惑星。街の至る場所に草木や花が生えており、美しい景観を演出している。首都アルカンシエルにはレナ・ヒールハートの実家があり、美しい花畑と小川に面した絶好の位置にある。街の景観や自然を崩さぬよう、惑星全域で自動車の使用を法律で禁じている。その代わり、環境に優しいリニアモーターカーを無償で運行したり、一家の人数に応じて惑星政府が自転車を供給したりと、それ相応の配慮をしている。街から遠く離れた「ルムナの森」には原生モンスターが棲息しているが、どれも低レベルで脅威とされていない。だが、森の中は迷路のように入り組んでおり、よく子供達が興味本意で森の中へ入っては迷い込んでしまうケースも多々ある。森の奥にある湖は「真珠の湖」と呼ばれ、その名の通り清く美しい水が流れていて、日光を反射して真珠のような輝きを放つ。


《ウォッグ太陽系》

南国惑星プロント

美しい海と南国のような環境を有した常夏の惑星。首都アロハワイの砂浜付近の一帯には高級ホテルなどが林立し、昼間はビーチ付近を水着で往来する人や観光客で賑わい、夜もホテルやバーのネオンが綺麗な場所である。首都の地下は数100メートルまで開発が行われており、その内部では地下ジオフロントが発展している。ジオフロントは全部で五つの階層に分かれており、地上と地下を往来するエレベーターに乗って行く事になる。ジオフロントの道路は緑色の照明で照らされており、天井部は地上の空をリアルタイムで映し出すホログラムスクリーンとなっている。各階層は直径10キロ、高さ50メートル程の広大な空間となっている。


水住惑星ラグーゼル

陸地か一切存在しない海洋のみの惑星。人々は海中コロニーを沢山築き上げ、透明なチューブ状のトンネルでコロニー同士を連結して大規模な「海中都市」を造り上げて居住している。距離別料金制の潜水艇バスが存在し、蒼く澄んだ海中を眺めつつ各所を回ることができるようになっている。また、各コロニーの東西南北にはトンネルの出入口と潜水艇駐留場がある。惑星アクライア同様にトンネル内を自動車で走れば海中ドライブも楽しめる。主な海中都市はドーム型コロニーを連結したタイプが多いが、首都リッドヴィルは円盤を縦に七つ重ねたタワー型で、最上層と、海上にある宇宙空港とは長大なエレベーターで繋がっている。コロニーの天井部分には、海上の空模様と同期してリアルタイムの天気を映し出すホログラムウェザーが広がっている。海中には多くの海洋モンスターが棲息しており、それらの生態を調査する目的でISG公認海洋生態調査組織「シーエクスプローラー」も発足している。近年、ドーム型コロニーを浮上させて海上での生活を行うというプロジェクトが進んでおり、既に浮上しているドーム型コロニーもある。


自然惑星ナチュラ

雄大な自然を有する惑星。現存する緑地の多くは人間の手で整備・管理されたもの。聖獣種が誕生したのもこの惑星で、未開発の森林には珍しい聖獣種が数多く棲息しており、人間と聖獣種とのハーフが産まれることもある。首都グリーンシティの奥にある森の中には、謎の古代遺跡と一万年以上も前から生えている「世界樹」が存在する。実はこの遺跡は聖獣種のもので、地下は惑星ナチュラを統治する「聖府」の本部となっている。聖府は自然環境を管理・育成する機関でもあり、行政権を有している他、巨大な飛行船や戦闘用機獣など、高い軍事力も備えている。


豪雨惑星ジュビア

惑星全域における気候がどこも湿潤で、常に雨が降り続けている惑星。地形的には湖沼が多く、街には高層ビルが林立しているのが特徴。薄暗く陰湿な環境のせいか非常に治安が悪く、道端に人間が倒れていてもそのまま放置される始末。犯罪が日常的に発生し、ならず者が数多く存在する非行の温床である。首都アルカトラスは「監獄島」とも呼ばれ、島全体が刑務所として機能しており、収容能力も非常に高く脱獄は不可能と言われている。外には危険な野性モンスターが多数棲息し、街へ侵入することも多々ある。


《スピニア太陽系》

火山惑星ワグナー

火山帯と岩場が地表の大半を占める惑星。麓以外のほぼ全域が危険地帯に指定されており、立入禁止となっている。洞窟内部や火口付近、溶岩地帯には炎属性の原生モンスターが多数棲息し、その中には、マグマの中での生活を可能にするための進化を遂げたモンスターも存在する。到底人が住めるような惑星ではないと思われているが、死火山及び比較的安全な休火山の麓にはドーム型の居住施設がある。主な居住者は研究職に就いている人間で、地熱発電で電力を賄っている。


荒涼惑星サハラ

草や森林が殆ど無く、地表の大半が砂地と岩場である惑星。砂漠であることから気温の日較差が激しく、人間の居住が難しいとされているが、人工的なオアシスを形成してそこに住まう「サハラ族」が存在する。さほど鉱物資源の多い惑星ではなく、企業よる開発なども行われていないものの、いくつか存在する大規模鉱山の利権を巡り、サハラ族と対立している組織がある


密林惑星ガンダルフ

全体的に巨大な木々で覆われている惑星。木の高さもかなり高く、太陽光を樹林が遮断していることから、地上の温度はさほど高くない上に薄暗く、湿度が異常に高く気持ち悪い。高湿度の原因として突発的な大雨の多発が挙げられる。また、月に一度の頻度で発生する長時間の激しい豪雨により川が氾濫するということも、人間が居住しにくい原因の一つである。ドワーフという小人型モンスターが、同惑星に棲息するモンスターの八割を占めている。
(※設定考案者:農家のふぇんりる)


《アモス太陽系》

霧雲惑星シャーロウ

地表の大半が非常に濃い霧に覆われている惑星。そのため、人々は天空に多数の居住ステーションを設けて巨大な天空都市を築き上げた。地表の大規模な濃霧によって地上の開発は不可能とされており、また地上に棲息している未知の原生モンスターが数多く存在することから調査も難航している。しかし、最近の調査で謎の古代遺跡を発見したことから、人間若しくはそれに類似した生物が住んでいたのではないかという説が浮上している。天空都市には空中飛行モンスターの襲来が度々あり、対抗手段として対モンスター戦闘専門特殊空挺部隊「クリアーエアー」を結成している。


和風惑星ヤマト

かつて地球に存在した「ジャパン」という国の文化を積極的に取り入れている惑星。施設や街の景観はアジアンテイストが漂うものになっており、科学技術と伝統文化の融合によって生まれたエキゾチックな雰囲気が好評を博している。首都キョウトシティは水上に浮いており、床の一部がガラスのような物質で出来ていたり、床全体に金色の花模様がある。観光地として非常に人気があり、特に温泉が有名である。巨大な植物や原生の密林が多く、飛行能力を持つ凶暴なモンスターが多数棲息するため、一部地域の上空を非武装のシップで航空することは非常に危険である。


流通惑星インダスト

陸地が全く存在せず、代わりに無数の人工島が設けられた惑星。別名「世界の倉庫」とも呼ばれている通り、惑星そのものが巨大な流通センターとして機能している。人工島の至る所に貨物コンテナが山積みになっており、人の姿は殆ど無く、無人機が淡々と作業をこなし続けるだけという殺風景な場所。惑星内には沢山の警備用機獣が巡回しており、侵入者を発見すると容赦無く始末しようとする。なお、貨物の中には機獣製作用のモンスターが入っている場合もある。


夜行惑星ナブルーム

太陽光が充分に行き届いていなため、常に夜である惑星。惑星の周囲を四基の人工天体「擬似月光モッド・ムーン」が回っており、擬似的ではあるが二十四時間常に満月の星空が広がっている。首都ブルーモメントには高級マンションやレストランなどが多く立ち並び、街にあるショッピングモールの規模も惑星ノクタールのブライトシティに次いで世界第二位の大きさを誇る。また、惑星ナブルームの夜景は「光の宝石箱」とも呼ばれ、世界三大惑星夜景にも惑星ノクタール、惑星ヤマトと並んで惑星ナブルームが入っている。アストロード発祥の惑星でもあり、街の上空に虹色のホログラムロードを敷いて形成される「スターロード」というコースは、選手やファンの間で「聖地」と呼ばれるほど有名。


氷結惑星セロス

全体が冠雪地帯となっている極寒の惑星。惑星ナブルーム同様、太陽光が充分に行き届いていないため常に夜である。地上には非常に広大な雪原が広がっており、セロスデヴァウアやイエティーなど、独自の生態を持つ強力なモンスターが多数棲息している。また、雪原では貴重な鉱石「セロ・ストーン」を採掘できることから、多くの武装済み採掘船が存在する。地下には大規模なジオフロントがあり、現在も拡張工事が行われている。首都ベリシアにはセロスファクトリーがある。


《ブラッダン太陽系》

汚染惑星ロトン

地表のほぼ全域に生物にとって有毒なガスが蔓延している惑星。地表には多数の穴が穿たれており、そこから猛毒ガスが常時漏れ出ている。過去に除染作業と共にテラフォーミングを試みる計画が進行していたもののやがて頓挫し、居住用シェルターや除染プラントなど数多くの施設が放棄されたまま残されている。現在それらの施設は原生モンスターの巣窟と化しており、辛うじて施設内には有毒ガスが入ってこないことから、多種のモンスター達が凄まじい縄張り争いを繰り広げている。その他にも世代交代を経て有毒ガスに対する抗体を獲得したモンスターも存在したり、吸引した生物の体構造や細胞などを変異させる成分を含んだガスが混ざっていることで、独自の生態系が構築されている。


多生惑星パラダン

美しく豊かな大自然を天然に有している惑星。地表は無数にある島と広大な海から成り、各々の島で棲息している生物の種類が異なるのが特徴。生物にとって非常に暮らしやすい環境となっているがゆえに多数のモンスターや聖獣種が棲息しており、多種多様な生態系が形成されているだけでなく、中にはこの惑星だけにしか棲息していない珍しい生物も存在する。リゾート地としても有名で、広大な自然環境を最大限活用したホテルやレストランなどを営んでいる所もある。また、天然である自然環境をそのまま残そうということから人工の施設が殆ど存在しないため、自給自足のサバイバル生活を行うのに相応しい場所でもある。


鉱源惑星タリスクリス

豊富な資源を有する惑星。地表の殆どが砂漠や荒野で占めており、自然環境はとにかく過酷だが、豊富な資源を求めて一攫千金を狙う移住者が後を絶たない。特にこの惑星でしか採れない資源である、自ずと仄かな輝きを放ち続ける特殊な鉱石「ジェムライト」が注目を集めている。また、原生モンスターの中にはジェムライトが生えた種族も存在し、いずれも強力だが、倒せば一気に大金を稼ぐことができる。地下にはジェムライトの他にも豊富な水資源があるため地下の開発も進んでいる。鉱山地帯の麓に居住者が集中しているが、街と呼べる程に大規模なものではなく、中規模な集落のようなものが点在しているだけである。


監獄惑星フェングニス

星全体が一つの監獄として機能しているという恐るべき惑星。ここには世界中から寄せ集められた極悪犯罪者や死刑囚が多数収監しており、彼等は死よりも恐ろしい苦痛と絶望を与えられ続けている。星内には七つの大罪の名前を冠した「大監獄」が七ヶ所あり、一つの大監獄ごとに罪人の能力を完全且つ永久に施錠する人工能力者「デスウィッシュセブン」が大看守として配備されている。大監獄のセキュリティは非常に強固である上、大看守同士の連携も優れているため、脱獄を企てる者は現時点で誰一人として現れていない。また、元々この惑星は超強力な変異種「デモンズ・モンスター」の棲息地だったのを無理矢理テラフォーミングしたため、仮に脱獄に成功したとしても、デモンズ・モンスターの餌食にされるという更なる地獄が待ち受けている。行き方はおろか名前すら知られてはならない極秘中の極秘の存在。


暗海惑星レイ・ブルー

陸地が一切存在しない惑星。惑星ラグーゼルと同様の環境を有しているが、前者と違って極夜であることから惑星全体が非常に暗く、取り分け海中は少し潜っただけで何も見えなくなってしまう程である。また、引力が強力なため常に多くの隕石が落下しており、それが原因で海面が上昇して陸地の一切が海底に沈んだのではないかという説も浮かんでいる。当然ながら人が到底住める環境ではないものの、海底には未知の資源が眠っているとの報告があり、独自にテラフォーミングを進めようとする団体も名乗り出ている。しかし、海中には独特な進化を遂げた強力なモンスターが多数棲息しているため開拓が難航しているのが現状で、海底には沈没した船や潜水艦が未練がましく残されている。